「なぜ勉強しないといけないの?」
このように子どもに聞かれたとき、親としてどう答えますか?
この記事では、子どもに学習する理由を聞かれた時の答え方について書いていきます。
子どもに「なんで勉強するの?」と聞かれることはチャンス

子どもに「なんで勉強するの?」と聞かれることはチャンスだと考えましょう。
勉強をする意味や目的を見出すことができた子どもは、放っておいても勉強するのです。
逆に、この質問への答え方次第では子どものやる気は大きく下がるでしょう。
- 辛いことに耐えるためだ
- そんなこと考えてる暇あるなら勉強しろ
- みんなやってるからだ
のように答えてしまえば、学習する意味を考えることをやめ、「勉強そのものには価値が無い」と、子どものやる気は大きく下がるでしょう。
押し付けずに子どもと一緒に考えることが大事
勉強する意味は人それぞれ多様です。
ですから、自分の考えを押し付けずに子どもと一緒に考えることが大事です。

子どもが学習の理由を聞くときは、
- 「勉強したくない、面倒くさい。なんでやらなきゃいけないんだろう…」という、学習に対してネガティブな感情を持っているときや、
- 「これは何に役立つのだろう?どんな所に役立つのかな?もっと知りたいな」という、純粋に好奇心に満ちたポジティブな感情を持っているとき
など、子ども自身が学習する意味を自分から考えている状態です。
そんな子どもにあげることは、子どもが学習する意味を
そんなときに大人(特に親)が寄り添い、一緒に真剣に考えてあげれば、子どもが学習する意味を見い出し、納得して学習を進められるようになります。
また、そのときは答えが見つからなかったとしても、子どもがこれから先、自分なりの学習する意味を考えていくきっかけにもなるはずです。
子どもに学習する理由を聞かれた時の答え方
前提として、学習の目的は人それぞれ違うはずで、たくさんあっていいと思います。
この中から、自分や、自分のお子様に合うものを子どもと一緒に考え、探してください。
自分の可能性や将来の選択肢を広げるため
勉強は、自分の可能性や将来の選択肢を広げることになります。
勉強を通して、自分が今まで知らなかったことを知ることができ、自分でも気づかなかった自分自身の新たな得意や興味に気づけるかもしれません。

また、将来何か目標ができたときに、勉強してこなかったことによって可能性が狭まってしまうこともあります。将来の選択肢を広げるためにも、勉強しておくことは大事です。
問題解決の力を身につけるため
学校の勉強では、「問題解決型の学習」というものが大切にされています。
何か問題に突き当たり、それを解決していく中で、思考力や判断力などを育てていくという考え方です。
勉強することは、ただ暗記して知識を蓄えたり計算を早くするというだけではなく、課題や困難への向き合い方を伸ばすことにつながるのです。

学校に限らず、社会は問題解決の連続です。問題解決する力なしでは、生きていけないといっても過言ではありません。
学校で「問題解決」のための予行練習をたくさん積んで「問題解決力」を身につけておくことは、これからの社会を生き抜く上で非常に重要なことだといえます。
学び方を身につけるため
「学び方を身につけるため」というのも、勉強する理由の一つです。

学びは、学校に限らず一生続いていきます。ここでいう「学び」とは机でやる学習に限りません。
今は「リスキリング」の時代と言われ、これまでのスキルがそのままでは通用せず、常に新しいスキルを身につけていく必要があると言われています。
そんなときに、学校の勉強で身につけてきた「学び方」が役に立つのです。
- 私は、とにかくたくさん反復が必要だ
- 僕は、まずじっくり意味や構造を理解する方が身につきやすい
- 私は、わからなくてもとにかく問題を解いてみてそこから何回も繰り返していく学び方が向いている
- 僕は、誰かとディスカッションしながら考えていく方が自分に身につきやすいな
など、学校で勉強してきたことが「学び方」として活かされます。
逆に言えば、「学び方」が身についていないと、新しいスキルを習得するのに苦労することになるでしょう。そんな「学び方」を身につけるために勉強は必要です。
物事を様々な角度から見て考える力をつけるため
学習は、「物事を様々な角度から見て考える力をつける」ことにつながります。
以下の「急須と湯呑の写真」を例に、考えてみましょう。

国語で学ぶ、言葉を正しく読み、書く、聞く、話す力を使って写真を言語化すると、
「木製のおぼんの上に、きゅうすと、お茶が入った2つの湯飲み茶碗が並んでいる。湯呑みからは、湯気が立ち上っている」
などと表せます。
また、算数・数学では、物事を順序立てて整理する論理的思考力を高めます。小学校段階での算数では、基本的な数の概念や計算、そして「量感」と言われる、数量に対するおよその見当をつける力も身につけます。その見方でこの写真を見ると、
「湯呑みに入っているお茶はどのくらいだろう?…およそ200ml位だろうか?200mlだとすると、隣の急須の容積は…」
となります。このように、数的にとらえるというのは算数・数学を学習していなければ生まれない考え方といえます。
写真1枚だけでも教科ごとにたくさんの視点があります。勉強してそれぞれの教科の視点を獲得することは、物事を見る時の見方を広げることになります。

また、教科の学習そのものから、いろいろな考え方を学ぶこともあります。社会科を例にして考えるとわかりやすいと思います。
- 歴史を学び、時代ごとの人々の考え方の違いを知る
- 産業の学習で、さまざまなものづくりをしている人々の思いを知る
- 地理の学習で、地域ごとの特色を学び、それぞれの地域の人々の考え方に触れる
など、いろいろな考え方を理解することにつながります。
学習したことを日常に活かすため
小学校低学年を例に考えるとわかりやすいかもしれません。
- 算数で学んだ数を使って、数を数える
- 国語で習った「ひらがな」を使って、自分の気持ちを文字に表す
- 算数で時計の見方を教わったから、時間が分かるようになった
など、大人からすると出来て当たり前のようなことは、勉強によって身についていきます。小学校低学年の担任を経験するとよくわかります。

学年が上がるにしたがって学習の抽象度が上がり、日常での活用は少なくなりますが、学習したことを新たな単元で活用する場面はむしろ多くなります。
- 算数で、わり算や分数の知識を使って「割合」を求める
- 数学で、連立方程式の解き方で、1次関数のグラフ上の交点を求める
などが例として挙げられます。
学習したことを社会に出てから活用するため
いわゆる学校で学ぶ「教科」学習で身につけた学んだことを使う力は、学校以外でも生かされます。
- 会社で新システムが導入された。それについて勉強した後、実際にそれを使って業務を進める。
- 趣味のゴルフを教わった。教わったことを活かして、スコアアップにつなげたい。
など、我々大人でも日常的に、学習して学んだことを実際に使う力というのは日々使っている力です。学校は、いわばその予行練習と考えることもできるでしょう。

仲間と協働する力を身につけるため

教科の内容そのものではなく、教科学習での「問い」に対して仲間と意見交換しながら、
- 自分と似ているが少し違う考え方
- 自分とは違う、全く正反対の考え方
- 仲間と対話する中で生まれた、新たな考え方
などの様々な考え方に触れることが大切です。自分と異なる意見を理解することは、物事を様々な角度から見ることにつながります。
親が本心で語ってあげることが大切
大切なのは、勉強する意味を本心で語ってあげることだと思います。子どもは大人の本心を見抜きます。本心で「勉強なんかやらなくていい」と思っている大人が「勉強は大事だ」なんて言っても、子どもには伝わりません。
ここまでの記事を参考に、親自身が自分なりに「学習の意味や目的」を考え、自分の意見としてお子様に伝えてあげることが大切なのではないでしょうか?
色々な見方や考え方を知ることが、豊かに生きていくために大切なものだと思っています。
ただ、この考えを押しつける気はありません。人それぞれ色々な考え方があってよいと思います。
大切なのは、親なりに考え、それを子どもに伝えてあげることだと思います。それが、子どものやる気を引き出す答えに近づくということだと思います。この記事が、その考えるきっかけとなればいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

