多くの子供達が楽しみにしている夏休み。
そんな夏休みですが、学校の先生がどのように過ごしているのかはあまり知られていません。
この記事では、「学校の先生って夏休み中何してるの?」と気になっている方に向けて、夏休みに限らず、春休みや冬休みなどの長期休業中の教師の過ごし方について書いていきます。
教員の方は、以下の記事がおすすめです。
学校の長期休業の平均日数は?
そもそも、学校の長期休業は平均で何日位なのでしょうか?
文部科学省などが実施する正確な統計データは見つかりませんでしたが、平成31年に長野県が独自に調査したデータが見つかりました。
引用元:長野県ホームページ「夏休み期間のあり方について(最終まとめ)平成31年,p4」
https://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/kyoiku/goannai/kaigiroku/h30/teireikai/documents/1046_g1.pdf
データから、
- 夏休み(7月〜8月)については、36〜40日間の学校が全体の半分程度で、日数が36日間以上ある学校が全国全体の約80%を占めている。
- 春休み(3月〜4月)については、11〜15日間の学校が全体の約6割で、日数が11〜20日間でみると全体の9割以上にもなる。
ことがわかります。(平成30年時点)
また、学研キッズネット(【2025年最新】小学校・中学校の冬休みはいつからいつまで?都道府県別「冬季休暇一覧」)によると、冬休みは、クリスマス辺りから1月7日辺りにかけての14日間程度の都道府県が多いようです。
教員は長期休業中も休みではない
子どもたちが登校していない夏休みなどの長期休業中も、教員は休みではなく通常勤務です。私自身、教員ではない友人などから「教員も休みなの?」などと聞かれることがありますが、そんなことはありません。
休みなのはあくまで子どもたちであって、教員はそうではないのです。教員は夏休み中も出勤して、色々なことをしています。
授業の準備

授業の準備です。授業の準備をすることを、教員は「教材研究」と言ったりします。
教員の仕事は授業がメインです。しかし、忙しい日々の中では教材研究や授業準備に十分な時間を割くことができないことも現実としてあります。
夏休みなどの長期休業中にしばらく先までの授業準備を済ませておき、授業の質向上や、休み明けの授業準備の負担軽減につなげようとする方が多いです。具体的にやることとしては、
- 単元全体の構想
- 1時間ごとの授業計画
- 授業スライド作成
- ワークシート作成
など、日々行なっている通常の授業準備をできるだけ先の分までやっておくことが多いです。
以下の記事は、教員向けに授業づくりの基本について書いた記事です。「授業ってどうやって準備しているの?」と気になる方は、こちらもよければお読みください。
教室等の授業環境の整備
これも授業に関連することですが、教室等の授業環境の整備を行うことも大切な授業づくりの一部です。
汚い環境や整理整頓がなされていない教室では、子どもたちの学習効果が下がります。また、特に小学校低学年などでは、物の置き場所を定めたり、皆が過ごしやすい生活環境に教室を整えておくことも重要です。
長期休業を利用して、教室の掃除や整理整頓を行います。
個人的には、ここにはあまり多くの時間を割かず、最低限の掃除と整理整頓のみ行っています。ただし、春休みについては自分が担当していた教室を次の学年に引き継ぐため、時間をかけて片付けを行います。
行事の打ち合わせと準備
社会科見学や校外学習、職場体験学習などの学校行事についての打ち合わせも行うことが多いです。
- 何のためにやるのか?(目的)
- いつやるのか?
- どこでやるのか?
- 当日までの具体的スケジュールはどうするか?
- 仕事を職員でどのように分担するのか?
- 子どもたちがどのように活動していくか
をはっきりさせます。子どもたちが登校している期間にもこのような打ち合わせは行いますが、長期休業中の方が打ち合わせ時間を確保しやすいです。職員それぞれが各自で効率よく準備を進めるためにも重要です。
また、現地への視察も長期休業中に行うことが多いです。
研修などの自身のスキルアップ
各自のスキルアップにつながるような「研修」も、長期休業中に教員が取り組む重要なことの一つです。
- 研究の一環として教育書を読む
- 外部が実施する研修会に参加する
- 学校内で授業づくりについての勉強会を行う
など、教員の研修には様々なものがあります。
研修の一環として、勤務時間中に読書することも可能です。こうした点は、教員という仕事の最大のアドバンテージなのではないかと私は思っています。プライベートの時間を犠牲にせずに自分を高めることができるのも長期休暇中ならではなので、教員という仕事の利点といえます。教員がどんな本を読んでいるのか気になる方は、以下の記事もお読みください。
また、スキルアップという意味で、私は日常的にポッドキャストで耳からのインプットを重視しています。ポッドキャストは、通勤中などにながら聴きできるのがおすすめです。

以下の記事では、日頃からポッドキャストを聴いている私が教員の方におすすめしているポッドキャスト番組を紹介しています。教員以外の方にもおすすめできるものばかりですので、こちらも是非お読みください。
事務作業

長期休業中には、いわゆる事務作業も行います。事務作業には、
- 勤怠管理
- 学校行事についての計画書
- 児童生徒の帳簿作成
など、様々なものがあります。最近では、校務のDX化が進み、随分と負担が軽減されてきています。学校間や職員間の差はありますが、AIの導入も進んできています。教員のAI活用については以下の記事で書いていますので、興味のある方はお読みください。
お休みをとって心身を休める

長期休業中も通常業務ではあるものの、一般企業などと比べてお休みを取りやすいといえます。普段なかなかお休みを取りにくい分、まとまった期間お休みをとって心身のリフレッシュにあてる方が多いです。お休みをしっかり取ることで、
- 自身の健康を保つ
- 心に余裕のある状態で子どもと接することによる教育効果アップ
- 休み明けの業務効率アップ
などが期待できます。
教員の働き方が問題視されることも多いですが、休むことも仕事のうちという意識でしっかりと休もうという教員の方が増えています。あくまで私の経験上ですが「できる教師」の方ほど、しっかりお休みを取っているという印象です。
さいごに
この記事では、「学校の先生って夏休みなどの長期休業中に何してるの?」という疑問について、教員である私の立場からご紹介してきました。もちろん、個人差、地域差はあると思いますが、皆さん大まかにはこのように過ごしているのではないかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。







