小学生、中学生の夏休みには、たくさんの宿題が出されます。
分量の多さだけならまだしも、読書感想文や自由研究などは、やり方の指導が十分でないまま夏休みに突入なんてこともあるかもしれません。学校の先生も当然指導はしているはずですが、理解できないまま夏休みを迎えてしまうと、何から手をつけたらよいかわからず、困ってしまうと思います。
そこでこの記事では、小中学生とその保護者に向けて、夏休みの宿題への取り組み方とポイントについてお伝えします。
そもそもなぜ夏休みに宿題が出されるのか?
そもそも、なぜ夏休みに宿題が出されるのでしょうか?今は多様な考え方があり、学校や担当教員によっては宿題を出さないこともあるようです。
私は小・中学校の教員として、
- 約1ヶ月間の最低限の学習機会の確保
- 基礎内容の定着
を主な目的に、夏休みの宿題を出しています。分量は少なくすることは意識しています。また、受験を控えた中学3年生は各自の学習を円滑に進めてもらうために毎年宿題は出していません。また、課外活動や中学受験などがある児童生徒には、個別に宿題を無くすなど柔軟に対応しています。このような教員側の配慮も当然大切になってきます。
以下の記事では、夏休みに限らず、日常の宿題をなぜやる必要があるのか?という点について書いていますので、興味があればお読みください。
夏休みの宿題への取り組み方とポイント【小中学生向け】
ここからは、小中学生の夏休みの宿題への取り組み方とポイントについて書いていきます。
読書感想文の書き方
「読書感想文」は、小中学生の夏休みの定番と言っていいでしょう。
しかし、「何から手を付けてよいかわからない」という小中学生も多いのではないでしょうか?
読書感想文の書き方については以下の記事にまとめています。
自由研究の進め方とポイント
「自由研究」も読書感想文と並んで夏休みの宿題の定番といえます。
自由研究はその名の通り研究テーマや研究方法などを「自由」に決めて進めることができる楽しい活動である一方、自由であるがゆえに取り組みの難易度も上がります。
自由研究については以下の記事にまとめていますので、是非参考にしてください。
自分で丸つけまでする「夏休み帳」
小中学生どちらにもしばしば出される宿題の「夏休み帳」ですが、夏休みだけは自分で丸つけをするように指示されることも多いのではないでしょうか。
夏休みの宿題になって、普段やりなれない丸つけをすることになるケースもあると思います。自分で丸つけをするやり方は以下の記事で説明しています。
私は、夏休みだけでなく普段の学習から自分で丸つけと直しをすることが重要だと考えています。もし、この記事をお読みの教員の方で考えに賛同する方がいればぜひ一緒に実践しましょう。
親にできるサポートは「環境作り」
ここまで、「読書感想文」「自由研究」「夏休み帳」について取り組み方を説明してきました。
最後に説明するのは保護者の皆さんにできるサポートについてです。結論からいうと、
親にできるサポートは「環境作り」だけ
だと思います。具体的には、
- 子供が取り組みたい自由研究について場所の確保や材料の確保
- 読書感想文のための本の購入
- 落ち着いて学習に取り組める環境を整える
などが挙げられます。子供が落ち着いて学習に取り組める環境については以下の記事で説明しています。
重要なのは、間違っても親がやってあげるなどはしないということです。
教員として10年以上勤務していると、たまに「明らかに保護者の方がやった」宿題を見ることがあります。日頃その子の文字を見ているので、割とよくわかります。これははっきり言って、お子様のためになるどころか逆効果です。
理由があって取り組むことが難しければ、きちんとそのことを先生に伝えるべきです。また、取り組めたのにやらないでいて宿題が終わらないのなら、できるところまでやるように促すべきでしょう。少なくとも私は教員として、親がやって終わらせた宿題よりも、自分の力でできるところまでやった宿題の方がその子にとって価値があると思います。
保護者の方が宿題に取り組んでも、全く何のためにもならない時間となるだけでしょう。そして、それは教員にも結構バレていると思いますよ。(笑)
私が「親がやったものだ」と気づいたときも特に何もいいませんでした。正直、そこは親の責任ですし、我々教員は親に対して指導する立場ではありませんから。
さいごに
夏休みは、様々な楽しい経験をすることがとても大切です。
そんな中でもメリハリを付け、夏休みの宿題にも取り組むことが大切でしょう。
この記事が、そんな夏休みの宿題に取り組むときの手助けになったなら嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました。