小学校では、宿題の丸つけを親がやることになっていることがあります。
「なぜ宿題の丸つけを親がやるの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
毎日の子どもの宿題の丸つけは負担が大きく、疑問やストレスを抱えている親は多いでしょう。
そこでこの記事では、宿題の丸つけをしている親に向けて、宿題の丸つけを親がやる意味と、負担のないやり方について紹介していきます。
そもそも宿題の丸つけを親がやる必要はあるのか?
そもそも、宿題の丸つけを親がやる必要はあるのでしょうか?

まず、私の立場を示しておきたいと思います。

宿題の丸つけは、必ずしも親がやる必要はない。別のやり方がある。
これが私の立場です。
実際、これまでの私の経験の中で、学習塾や小中学校での指導すべてにおいて、宿題の丸つけを親に頼んだことは1度もありません。
ただ、宿題の丸つけを親がすることの意味も理解しているつもりです。
別のやり方については、それを理解した上で考えていく必要があります。
小学生の宿題の丸つけを親がする意味
早速、小学生の宿題の丸つけを親がする意味について解説していきます。
親が子どもの学習にかかわることで学力が高まる

1つ目は、「親が子どもの学習にかかわることで基礎学力が高まる」ことです。
これは正直感覚的なものなのですが、
親が子どもの学習(宿題)にていねいにかかわっている家庭の子どもは、その他に比べて基礎学力が高いことが多い
です。詳しくデータ収集はしていないのであくまで感覚ですが、私の周りの多くの教員も実感していることです。
親が宿題の丸つけをすることで、親が子どもの学習にかかわることになり、基礎学力が高まるという点がメリットといえます。
親が子どもの習熟度を把握できる

2つ目は、「親が子どもの習熟度を把握できる」ということです。日常的に子どもの宿題の丸つけをすることで、
- 子どもが今何を学習しているのか?
- 何を、どのように間違えたのか?
- 何が得意で、何が苦手なのか?
を保護者が把握することができます。これもメリットといえるでしょう。
子どもがズルして答えをうつしてしまうことを防ぐ
3つ目は、「子どもがズルして答えをうつしてしまうことを防ぐ」ということです。
これについてはやや消極的な理由です。
丸つけのための「解答」を子どもが持っていると、自分の力で解かずに答えをうつしてしまうかもしれない。だから、親が持っていて丸つけすれば、それを防げるだろう。
というわけです。
答えをただ丸写ししてしまうことに比べれば子どものためになるかもしれません。
親が答えを預かっていれば子どもが答えをうつしてしまうことはありません。子どもが自分の力で問題を解くための、ある意味確実な方法といえるでしょう。
親にとって負担のない丸付けのやり方(宿題へのかかわり方)
ここまで、保護者が丸つけする意味について書いてきました。
しかし、忙しい日々の中で保護者にも都合があります。毎日の丸つけに負担を感じている保護者の方は多いでしょう。
そこでここからは、親にとって負担のない丸付けのやり方について解説していきます。

リビングなど親の目の届くところで宿題をさせる
まず、子どもが宿題をする場所が重要です。

保護者の方が子どもの家庭学習に関わっていくことで学力定着につながると、私は感覚的に感じています。特に小学校低学年では顕著です。
子どもは一人では長い時間集中することは難しいです。近くに見守ってくれる人がいるだけで勉強に集中しやすくなるのです。
ずっと勉強を見ている必要はありません。近くにいるだけでいいのです。別の作業をしながらで構いません。
この、リビングで勉強させることも含め、子どもの宿題のやる気を出させる方法については以下の記事で書いています。よければ合わせてお読みください。
子どもが自分で丸つけと直しをするようにする
子どもが問題を解き終わったら、答えを子どもに渡して子どもが自分で丸つけと直しをするようにしましょう。詳しいやり方は、以下の記事を参考にしてください。記事の通りに教えれば、必ずできるようになります。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、これまでの私の経験上、小学校低学年から中学生まで幅広い学年に対応できるやり方です。子どもが自分で丸つけと直しを行う事で、
- 子どもに「自分で考える力」が身につく
- どこを間違えたのか考える「思考力」が身につく
- 一人でも学習を進められる「学び方」が身につく
- 丸つけをする親の負担が減り、お互いにイライラしないですむ
など、様々な効果があります。
親は子どもが丸つけしたものを確認してサインするだけ

ここからが親の出番です。すでに丸つけは済んでいますが、子どもは丸つけそのものを間違えてしまっていることもありますので親がしっかりと確認してあげましょう。
確認するだけですので、はじめから親が丸つけするよりかなりの負担軽減になります。
大切なのは結果ではなくプロセスを認め励ますこと

確認が終わったら、問題を頑張って解いたことと自分で丸つけできたことの2つに対して、認め、励ましてあげましょう。
大切なのは、正答数などの「結果」ではなく、勉強のプロセスを認めてあげることです。
宿題をはじめてから丸つけして持ってくるまでを見守っていて、子どもが頑張っていたなと感じる姿だったなら、全問不正解だったとしてもきちんと認めてあげましょう。
逆に全問正解でも、だらけながら必要以上にのんびり取り組んでいた時などには、具体的にどこが改善できそうかを伝え、励ますことが大切でしょう。
様々な考え方を理解した上で各家庭のやり方を決めることが大切

ここまで「宿題の丸つけを保護者に頼む教員側の目的(理由)」や「保護者が負担なく学習にかかわる方法」について書いてきましたが、最終的には各家庭で状況や考え方に合わせてやり方を決めることが大切です。例えば、
- 親が丸つけする目的に共感したから、これまでと変わらず丸つけは親がやる
- 丸つけを親がやったり、子どもが自分でやったりするのは日によって変える
- 宿題は学童クラブなどの先生にお願いする
- すべて子どもにまかせる
など、さまざまなやり方があって良いと思います。それぞれの家庭の事情や子どもの特性などをふまえて判断するべきでしょう。

だからこそ、様々な考え方の理解は重要です。その上で、各家庭でやり方を決めていくことが、結果として子どものためになるのではないでしょうか。
これは、私が「親に丸つけを頼むことに反対」している理由でもあります。
まとめ
宿題については、学校、教員個人、親、そして子どもたち自身など、立場によって様々な捉え方、考え方があると思います。
この記事をきっかけに、それぞれの立場から考えを深めてくだされば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



