なぜやるの?やり方は?小学生の自由研究の進め方とポイントを解説

家庭学習と子育て

夏休みの宿題の定番である「自由研究」ですが、自由研究をやるにあたっては、

  • やり方がわからない(子ども)
  • 手伝い方がわからない(親)
  • 指導の仕方がわからない(教員)

などの問題があります。それらの問題はどれも、自由研究の構成や進め方がわからないことが原因かと思います。

そこでこの記事では、自由研究の構成のポイントや進め方について解説していきます。

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そもそも自由研究は何のためにやるのか?

進め方とまとめ方について考える前に、そもそも自由研究は何のためにやるのかを確認しておきましょう。

自分で考える力をつける

自由研究は、テーマ設定から実験(観察)、結果の考察までを自分で行います。そのため、日頃の学習で高めている「自分で考える力」を高めていくことにつながります。

主体的に課題解決に取り組む力をつける

自分が興味を持ったこと、疑問に思ったことを自ら調査することで、課題解決に主体的に取り組む力が身につきます。また、「課題発見→仮説→実験・観察→考察」という、理科学習の基本サイクルを身につけることにもつながります。

ここからは、そんな自由研究を具体的にどのように進めるかを確認していきます。

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まずは研究テーマを決める

好きなことや知りたいことをテーマにする

自分が好きなことや興味を持てることをテーマにするのが良いでしょう。自分が本当に知りたいと思えることをテーマにすることが大切です。

テーマを決めるときには、

  • 普段から疑問に思っていること
  • 友達や家族から聞いて興味をもったこと
  • テレビで見たり、普段の生活で見かけたりして、面白いと思ったこと
  • 旅行に行った時に見た珍しいもの

などを思い出してみるといいでしょう。その中から詳しく調べてみたいことを決めるとスムーズです。

きっかけなどをできるだけ具体的に書く

およそテーマが決まったら、そのテーマの何について調べたいのかを考えましょう。

例えば、「カブトムシ」をテーマにしたとしても、それだけでは何を調べたら良いのかハッキリしません。

  • カブトムシの飛び方
  • 家の近くの林で見られるカブトムシの種類
  • カブトムシはどんな種類の植物に寄ってくるのか
  • カブトムシが食べるものは何か

など、同じ「カブトムシ」を調べるのでも、様々な視点があります。

できるだけ具体的に調べたいことをしぼり込むことが大切です。

研究の方法を決める

テーマが決まったからといって、やみくもに進めても上手く進められません。何をどのように進めるか、しっかり準備をしてから進める必要があります。

調べ方を考える

調べるテーマが決まったら、それを調べるためにはどんな方法があるのかを考えましょう。

例えば、「アリの好きな食べ物は何?」というテーマでも、

  • アリを捕まえてきて調べる
  • 巣を見つけて、その巣の近くで調べる

など、何通りもの方法があるはずです。インターネットや本なども参考にして、自分がいいと思う調べ方を考えましょう。

手順の計画を立てる

調べるためには、

  • どんな準備が必要なのか
  • どのくらいの時間がかかるのか
  • 結果をまとめるのに必要な時間はどのくらいなのか

などを考える必要があります。特に、植物の成長の観察などは調べるのに何日もかかります。期限に間に合うように、しっかりと計画を立てましょう。

必要な道具を準備する

自分がやろうとしている実験や観察には何が必要なのかを考えて準備しましょう。

家にあるもので足りれば問題ないですが、足りないものもあるかもしれません。その場合には購入が必要なものもありますが、学校にあるものなら学校から借りることも考えましょう。そもそも自由研究という課題を出しているのは学校ですので(そうでない場合もあるかもしれませんが)、貸し出しに協力的だと思います。

記録する項目を考える

実験や観察で、何を記録すれば良いか考えましょう。

例えば、「雲について調べる場合に、その時の気温や湿度を記録する必要はあるか?次の日の天気も記録しておくべきか?」や、「野菜の成長については、収穫した野菜の重さまで計るべきか?」などをよく考えましょう。

どんな結果が必要なのかによって、記録すべき項目もかわってくるはずです。

インターネットや本で調べる

インターネットや本などを積極的に活用しましょう。

事前に調べてみたり、結果についてわからないことがあったときなど、役立つ情報が見つかることもあります。また、インターネットの検索をうまく活用する力が身につくことも期待できます。

結果を予想する

研究をはじめる前に、結果を予想してみることも大切です。調べる前にこの部分がしっかり考えられるということは、自由研究のできばえだけでなく、理科に必要な学習姿勢そのものを磨くことにもなります。

大人に相談する

自由研究は、子どもが自分で考えることが基本ですが、学年や取り組む内容に応じて大人のサポートが必要な場合もあります。

頼ることは悪いことではありません。困った時や不安な時、どうしても自分の力では進められない時に大切なのは、自分から「助けてほしい」と言える力です。

また、カブトムシの捕獲や星の観察など、夜に出かけたり、車で出かけたりする必要があることもあります。ご家庭の事情にもよりますが、いずれにしても大人のサポートは必要になる場合が多いでしょう。

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事実を正しく調べる

変える条件は1つだけ

実験を進める上では、色々と条件を変えて、結果にどのような違いが出るか比べていくというものがあります。この時「変える条件は1つだけ」にする必要があります。

例えば、「植物の成長に必要な条件は何か」を調べようと思った場合を考えます。①特に何も手を加えていない植物と、②肥料と水を与えた植物、を比較した時に、②の方が良く成長していたとしましょう。この場合、肥料と水が必要であることはわかりますが、必要なのが肥料なのか、水なのかがこの実験ではハッキリしません。

これを解消するには、必要な条件に絞って実験を進めていく必要があります。まずは、水という条件だけを変えて比較し、成長に差があれば水が成長に必要だとわかります。その後、両方に水を加えた上で、今度は肥料のあるなしで成長を比較するといった具合です。

これはいわゆる「条件制御」というもので、理科の実験の基本と位置付けられています。

実験は繰り返す・観察は続ける

実験は何度か繰り返し行いましょう。一度の実験だけでは、たまたまそうなったのかもしれないからです。同じ条件で実験を繰り返して同じ結果が出続ければ、その結果は信用できるということになります。

また、多少の誤差が出てしまうような実験の場合には、何回か実験を行った上で結果の値の平均を出すと良い。

また、植物の成長を追っていく観察など、何日か続けて調べるような研究は、大変ですが可能な限り毎日観察しましょう。記録が欠けていると、途中がわからなくなってしまうなど、必要な十分な結果が得られないこともあります。

また、毎日の月の変化などを調べる場合には、同じ場所、同じ時刻調べる必要があります。

記録は正しくとる

記録は、研究を進める上でしっかりととる必要があります。そのため、あとでまとめて書くなどはせず、その都度丁寧に記録をとっていく必要があります。

また、結果が予想から離れていたとしても、結果通りにまとめることも大切です。完璧な研究内容を求めているわけではありませんから安心してください。

カメラやビデオなどを活用する

カメラやビデオを記録に活用すると便利です。実験結果を後から見直すときなどに活用できることの他、まとめる時に紙に貼り付けたりすることもできます。

見やすさを工夫して記入する

ここまでが完了したら、実際に提出用の用紙等にまとめていきます。学校で用紙が指定されている場合にはそれに記入していきます。以下のように項目整理して記入していきます。

  1. 研究テーマ
  2. 研究のきっかけ
  3. 研究の方法
  4. 実験や観察の結果
  5. 考察(結果から考えたこと、わかったこと)
  6. 参考文献

まとめる上で大切なのは、見やすさを考えることです。上記のように項目を整理することもそうですし、字の大きさや色、写真の貼り付け、グラフなどの資料等です。これらを意識するだけで、完成時の見栄えは大きく向上します。

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最後に

ここまで自由研究の進め方・まとめ方について書いてきました。この記事の内容を「自由研究」を進めることに生かしてもらえると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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