子どもが主体的に動く!自ら考える力を伸ばす学級経営のポイント5選

教員の働き方や指導法

私は、子どもたちが「自分で考える力」を身につけることを大切にして、日々子どもたちに接しています。

この記事では、小学校と中学校の学級経営において「自分で考える力を伸ばす」ためのポイント5つをお伝えします。

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自ら考える力を伸ばす学級経営のポイント5選

児童生徒提案型の学級会の充実

児童生徒提案型の学級会を充実させることは、小学校、中学校どちらでも大切にしてきていることです。担任や学校側からすべてを与えるのではなく、「自分たちはどうしたいのか」ということを常に投げかけ、

「自分たちのことを、自分たちで話し合って決め、自分たちで守っていく」

ことを合言葉に、様々なことを話し合う「学級会」を充実させています。

基本的に提案は児童生徒から出されたものを扱います。むしろ、そうでなければ意味がありません。

クラス内の持ち物のこと、係としてクラスにお願いしたいこと、クラスみんなでやってみたいことなど、提案内容は学年に応じて様々です。当然、学年や学校のルールを超えた活動はできませんが、可能な限り自由に話し合わせます。そうすることで、自分たちが主体となり、自分たち自身が過ごしやすい学級にするために色々と考えるようになります。

なぜ?を大切にする

学級のルール、学習指導、生徒指導に至るまで、あらゆる場面で「なぜ?」を大切にしています。

  • なぜ、そのルールがあるのか
  • なぜ、そうなるのか
  • なぜ、それをしてはいけないのか

あらゆる場面で「なぜ?」と子どもたちに問い返していくことで、子どもが日常的に様々なことを考えて行動するクセがつくようにしています。

これをすることで、私自身も「なぜ」を大切にしてよく考えて指導することになるので、そういった意味でもプラスに感じています。

宿題などの「丸つけ」と「直し」は自分でやる

宿題などの「丸つけ」と「直し」を自分でやるということは、子どもが自分で考える力をつけるために、私が学習面でこだわっているところです。詳しくは以下の記事で説明していますのでぜひお読みください。

丸つけ直しは自分でやる!子どもの学習効果を高める宿題の取り組み方
こちらもご覧ください。

勉強は間違えた所がスタートラインです。自分がなぜ間違えたのか、どこがちがうのかを考えていくことが「自分で考える力をつける」ために大切です。

小学校低学年にはハードルが高いと思われるかもしれませんが、学年に関係なく行なっています。自分で丸つけと直しをやるという癖がつくだけでもよいですし、丁寧に指導すれば想像以上に子どもたちはやれます。丁寧に説明して保護者の方にもご理解いただいた上で、できる範囲でやっています。

「置き勉」を許可する

教科書などを学校に置いたままにする(いわゆる置き勉)ことを許可して、毎日何を持ち帰ったら良いか自分で考える場を作っています。家に持ち帰る忘れ物をなくしたり家での学習に使ったりすることを目的に、すべて持ち帰らせるという考え方もあります。しかし、私はその考え方には反対です。理由は、

  • 今日は何を持ち帰るのか、自分で考える癖をつけてほしい。
  • 何も考えずに全てを持ち帰るということ自体、思考が停止している
  • そもそも、全てを持ち帰るのは荷物が重くて大変だし意味がない

などです。確かに、毎日全て持ち帰るようにすれば家に必要なものを持ち帰り忘れることがなくなるので安心です。

しかし、自分で考え、時には失敗するという経験も大切ではないでしょうか?例えば、「漢字の宿題があるのに漢字ドリルを置いてきちゃった」とか、「今日使わない算数のドリルと教科書まで持ってきちゃった。もっと荷物を軽くできたのに!」などちょっとした失敗経験は、子どもの「自分で考える力」を高めると思うのです。

小学校の低学年でこれをやる際には保護者の理解を得るために、帰る前に引き出しを机の上に上げて、忘れ物チェックという係が忘れ物がないかチェックするという対策もしています。

保護者からの「連絡帳」は、連絡がある人だけ出す(小学校)

これについては主に小学校低学年の担任をしたときのみに当てはまります。多くの小学校には「連絡帳」という学校と家庭とが連絡を取り合うためのノートがあります。(このシステム自体、私自身反対の立場ではあるのですが、それについては今回は書きません。)

連絡帳は子どもたちが朝担任に提出するのですが、小学校低学年では連絡ミスを防ぐために、連絡がなくても毎朝全員にノートを提出させることが多いです。私はこれに違和感を覚えていたので、初めて低学年を担任した時から、「連絡帳は、連絡がある人だけ出す」ように変更しました。今日は連絡があるのか、ないのか、ちょっとしたことですがそれを子どもたちが考える場を作りたいと思ったのです。これをやり始めてから子どもたちから

  • 「あれ?今日連絡あったっけ?無いから出さなくて大丈夫だ!」
  • 「今日は連絡があるから出さなきゃ」

などのつぶやきが聞こえてきます。

こちらの意図通り、たったこれだけのことでも子どもが考える機会を提供できます。ただし、急な変更は保護者にも不安を与える恐れがあるので、目的をていねいに伝えて理解をいただいた上で、実施しました。また、本当にすぐに知らせなければならないような内容の時は電話などで直接連絡をいただくようにするなど、対策を講じています。

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まとめ

いずれの方法も、明日からすぐに取り組めることばかりです。「いいな」と思ってくださった方は是非ご自分のクラスでも実践してみてください。

ここまで記事をお読みいただきありがとうございました。

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