【教員向け】業務改善や教育効果向上のためのスプレッドシート活用法

教員の働き方や指導法

GIGAスクール構想による一人一台端末の導入をはじめ、教育現場でのICT活用は進みつつあります。学校現場のDX化は、業務改善(教員の負担軽減)と、子供達への教育効果向上両側面から重要だと考えられます。

私は以下の記事で書いたiPad活用術など、校務のデジタル化による業務改善を進めています。

この記事では、「Googleスプレッドシート」に話題を絞って、業務改善や教育効果向上のための活用法について解説していきます。

授業で使う

ふり返りでGoogleフォームと組み合わせて使う

Googleスプレッドシートは、授業の振り返りの場面で活用できます。生徒は、授業の終わりにGoogleフォームに授業で学んだことや次回への課題などを入力します。目的は学習を振り返り、次時の学習へとつなげていくことです。

従来のようにノートに記入する方法では、自分のふり返りを他者と共有することは難しいです。Googleフォームに入力した回答をスプレッドシートに出力して生徒が自由に閲覧できるようにすることで、自分だけでなく、他者とふり返りを共有することができます。

このスプレッドシートは、教室内の画面に表示させたり、生徒全員にリンクを共有したりすることでクラス全体に共有できます。スプレッドシートには、フォームから送信されたデータがリアルタイムで更新されていきます。

はじめから直接Googleスプレッドシートに入力するようにする方法もありますが、操作ミス等で他者のデータを誤って削除してしまうなどの恐れもあるため、

  • 入力は、Googleフォームで
  • 閲覧は、Googleスプレッドシートで

とすみ分けをするのがおすすめです。

道徳の授業で使う

道徳の授業でも活用できます。意見をリアルタイムで共有できるため、互いの考えを可視化し、対話の活性化につながります。

詳しくは以下の記事で書いていますのでよろしければお読みください。

また、道徳以外の授業でも意見共有が必要な場面で活用が可能です。

成績処理に使う

スプレッドシートを活用して、効率的に成績処理を行うことができます。

私は成績処理に関しては、「すべて数値化すべき」という立場です。特に中学生の成績処理については、内申点が高校入試の調査書にも記載されるため、明確な判断基準が必要です。保護者などから説明を求められられた際に、明確に説明できることが大切です。私は、テストを中心に日々の評価を数値化して蓄積して評価しています。小学校でも中学校でも、基本的に同じ考え方です。

数値化したデータの処理は、Googleスプレッドシートの表計算機能得意とするところです。入力した数値をもとに、機械的に評価します。

写真はサンプルです。

また、1学期から学年末までのデータを入力後には、要録の評価も自動で計算されるように作成しています。

写真はサンプルです。

指導要録の評定は新たに作成する必要はありません。1学期から学年末までの評価を機械的に計算して算出すべきものです。もちろん、調整の余地は残していますが、基本的にはスプレッドシートの計算機能によって算出できます。

詳しい数式の説明はここでは省きますが、機会があればいずれブログ内でも紹介したいと思います。

職員間の情報共有に使う

職員間の情報共有にも有効に活用できます。職員間の連絡は、顔を合わせて直接会話すれば済む話ですが、非常勤や短時間勤務の方とは顔を合わせる機会がとれないこともあります。外部指導員の方とも同様です。

スピレッドシートに予定を作成し、予め全職員で共有しておけば、各自のタイミングで情報のやり取りをすることができます。各自必ず確認するようにするなど習慣化してしまえば、情報共有に適しています。

このような機能を持つアプリケーションなどもありますが、お金をかけず、すぐに導入できるという点でオススメです。

Googleフォームのアンケート集計に使う

保護者などに向けて行うアンケートは、Googleフォームを活用しましょう。紙で配って、回収し、手作業で集計するなどは効率が悪いです。

Googleフォームにはグラフなどが自動で表示され、選択式の質問の場合にはそれだけでも十分結果を確認できます。自由記述の場合には不十分ですので、スプレッドシートに自動生成できる機能を使いましょう。

記述された回答を一覧で見られる他、回答ごとの並べ替えなども行えるのも便利です。

最後に

ここまで、Googleスプレッドシートの活用法について書いてきました。

スプレッドシートを上手く使いこなすことで、業務改善につなげたり、教育効果を高めたりできます。

急速に新しいツールが導入される今、より良い方法は変わっていく可能性はあります。他の良い使い方などがありましたら、お問い合わせフォームもしくはXへのコメントにて教えてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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