【教員の働き方改革】明日からすぐにできる個人の取り組み7選

教員の働き方や指導法

教員の過労死ライン超過や教員不足の問題などがニュースで取り上げられる中、教員の働き方改革を進めていくことは急務です。また私は、教員の働き方改革は子どものためにも必要だと思っています。

関連記事:教員のためだけじゃない!教育の質を高める子どものための働き方改革
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教員の働き方改革は、国や自治体で組織的に進めていくべき課題も多いのですが、個人で取り組めることも意外にたくさんあります。この記事では、私が「働き方改革」として個人で取り組んでいることを7つ紹介します。

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「タスク管理」で仕事に優先順位をつける

私は毎朝その日にやる仕事をリストにして、優先順位をつけてから仕事をするようにしています。いわゆる「タスク管理」です。その日やることを、あれもこれもと欲張ってしまいがちですが、リストにすることで優先すべき仕事がハッキリし、無駄なく仕事を進めることができます。私はやるべき仕事を週単位で考え、それを振り分けるというやり方をしています。週単位で管理することで、日々のタスク管理がしやすくなるのでオススメです。

私は手帳を使ってタスク管理しています。無印良品の手帳がとても使いやすくて気に入っています。
教員の働き方改革と業務効率化に!無印手帳と
 時間割アプリの活用術
タスク管理や無印手帳の活用については、こちらの記事で詳しく説明しています。

学級通信などの「お便り」は必要な情報だけ

学級通信などの「お便り」は、家庭に子どもたちの様子を知らせるための手段です。伝えるべきときには、時として熱い思いを長文で伝えることも必要なのかもしれません。ですが、基本的には必要なときに必要な情報だけ連絡すれば十分でしょう。

  • 下校時刻は何時なのか
  • 持ち物は?
  • お弁当の日はいつ?

など、親が知りたい情報だけで十分です。たまに、「どうしよう!今週は学級通信に載せることがない!」などという声が職員室内から聞こえてきますが…だったら出す必要は無いでしょう。定期的に出さなければいけないなんてことはありません。

「絶対に毎週出す」とか「写真を必ず何枚使う」など、自分ルールを作って熱心に学級通信を作る教員が割と多い気がするのですが、あえて誤解を恐れずに言えばそれは「自己満足」です。

それを否定する気はありませんが、それをやっているにもかかわらず「忙しくて早く帰れない」と嘆くのはおかしいと思います。

丸つけと直しを子どもが自分でやるようにする

私は、宿題などの「丸つけ」や「直し」を子どもが自分でやるよう指導しています。それについては以下の記事で詳しく書いていますので、よければお読みください。

丸つけ直しは自分でやる!子どもの学習効果を高める宿題の取り組み方
詳しくはこちらの記事をお読みください。

これは、あくまで子どもの「学ぶ力」をつけるために行っていることで、働き方改革のために始めた訳ではないのですが、結果として業務の削減にもなっています。まさに一石二鳥なので、とてもオススメです。

テストは子どもの目の前で採点してアドバイス

最近私は、「一人ずつ呼んでその子の目の前でテストを採点し、間違えた原因やアドバイスなどを伝えて返却する」ということを行っています。

一人一人に丁寧に向き合ってアドバイスすることで、どこをどのように間違えたのか、を子どもが理解する場となっています。また、採点を授業時間内に行うことになるので、結果として業務削減になっています。

待っている子の待ち時間が長くなることや時数確保などが課題ですが、問題演習の時間などをこれに当てるなどすれば可能です。

クラスの話し合いの内容は、授業時間内にPC入力

学習発表会の発表原稿(セリフ)の作成なども、教員にとって負担な業務の一つです。とはいえ、子どものためだから手は抜きたくない…そうして時間は過ぎていきます。しかし、はたしてそれは子どもの力になっているでしょうか?

私は「クラスの話し合いの内容は、授業時間内にPC入力する」ようにしています。発表内容やセリフをクラスで話し合い、その内容をその場でPCに入力してTVやスクリーンなどで板書代わりにします。話し合いが終わる頃には、発表内容やセリフについての資料が完成しています。子どもたちで話し合った内容をもとに、教員が発表資料作成することはよくあることですが、話し合いの内容をリアルタイムで入力すれば授業外で教員が作業する必要はなくなります。むしろこのやり方の方が、子どもたちの「自分たちで決めている」という意識が高まるのではないでしょうか?

これも、働き方改革のためにやったわけではありませんが、結果として業務の削減になっている取り組みです。

会議資料は、デザインにこだわらずシンプルに

私は、校内会議向けの資料では「フォントや挿入するイラストなどにこだわらない」ようにしています。会議の資料は、

  • 提案内容
  • 目的
  • 検討事項

これだけで十分です。

また、会議で提案する内容などがある場合には、目的を明確にした上で「60点くらいの完成度のものを早く出す」ことを意識しています。会議で細かい点について意見をもらい、最終的にはそれを集約して完成させればよいのです。

職員会議は「完成させた資料の発表会」ではありませんから、100点の資料を1つより、60点の資料を2つ準備する方が、効果的な時間の使い方だと思いますがいかがでしょうか?

決めた時間に思い切って退勤

最後は、退勤時間をあらかじめ自分で決め、時間になったら仕事が終わっていなくても思い切って退勤してしまうのも一つの手です。

一番はじめに紹介した「タスク管理」ができていれば、優先順位の高い仕事はすでに終わっているはずです。であれば、思い切って退勤してしまいましょう。

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まとめ

ここまで、個人で明日から取り組める働き方改革の具体的取り組みについて書いてきました。どれも私自身が実践し、効果を感じているものを紹介しましたので、お読みいただいた皆さんにも是非やってみてほしいなと思います。

学校現場の働き方を変えていくにあたり、個人ではどうにもならない問題も確かにあります。ですが、個人でもすぐに取り組める「働き方改革」も確実にあります。一緒に、まずはできることから始めてみませんか?

最後までお読みいただきありがとうございました。

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