この記事では、小学校低学年で扱う内容の中から、授業や雑学に使える算数の疑問を【豆知識】としてお伝えします。
- 小中学校の教員の方の授業ネタとして
- 広く一般の方の雑学として
- 親子で楽しめる話題として
この記事の内容を活用していただけると嬉しいです。
小学校低学年の算数で学習する内容は?
まずは、この記事で取り上げる内容について、小学校で学習する学年や単元について確認しておきます。
- 「分数」…小学2年生
- 「長さ」「かさ」…小学2年生
- 「はこの形」…小学2年生(展開図そのものの学習は4年生)
- 「かけ算」…小学2年生
- 「0をふくむかけ算」「わり算」…小学3年生
【算数の豆知識】授業のネタや雑学として使える算数の疑問5選(本題)
分数に書き順はある?
小学校2年生で初めて学習する「分数」ですが、その書き順をご存じでしょうか?
結論として、分数に書き順はありません。どの順に書いても構わないのです。
しかし、多くの算数の教科書には、
①横の線→②分母(下)→③分子(上)
という書き順が示されています。それはなぜなのか…?詳しくは以下の記事で説明しています。
「cm」「mm」「dL」「mL」などの単位にはどんな意味があるの?
小学2年生の「長さ」や「かさ」の単元では、
- cm(センチメートル)
- mm(ミリメートル)
- dL(デシリットル)
- mL(ミリリットル)
などの単位について学習します。あまり馴染みのないdLを除けば、一般的には当然知っているような単位でしょう。
ある意味当たり前すぎるこれらの単位について、改めて「どんな意味があるのか?」と問われても困ってしまうかもしれません。
どんな意味があるのか?という疑問について、m(メートル)を例に挙げて説明します。m(メートル)というのは、長さを表す単位のことです。
1m(メートル)という長さは、「この長さが1mだ」と定めた長さそのもののことです。
その長さに決まった経緯などは色々と理由があるのかもしれませんが、それ以上言いようがありません。では、「cm(センチメートル)」も同じく1cmという長さを定めたものなのか?
…答えはノーです。
1cmという長さは、基準となる1mを100等分した1つ分の長さという定義となります。その他の単位についても、このような表記の決まりがあります。これはどういうことなのか?という点については、以下の記事で詳しく説明しています。
立方体の展開図は全部でいくつ?
小学2年生の「はこの形」では、直方体や立方体について学習します。(直方体や立方体という言葉そのものは扱いません。)
そこでは、立方体や直方体の「面」が6つであることや「辺」や「頂点」という用語の他、6つの面に切って分けるなどの活動も行います。
教科書の内容はここまでですが、ここから「展開図」の学習に発展させていくと子どもたちの興味も高まります。(展開図は4年生で改めて学習します。)
学校の授業では、子どもたちが自分たちで展開図をつくる活動が盛り上がります。「一体いくつ見つかるかな?」などと投げかけると楽しいです。
立方体の展開図は全部で「11個」あります。お子様と一緒に楽しみながら探してみてください。
かけ算に順序は関係あるの?
小学2年生で初めて学習する「かけ算」。SNSなどでよく話題になるのは、
「3×5=15」は正解なのに「5×3=15」としたら不正解にされた
などの投稿です。これは、文章問題における「かけ算の順序問題」などと言われます。
はたしてかけ算に順序はあるのか?その疑問については、以下の記事で詳しく記載していますのでお読みください。
×0はできるのに、÷0は計算できないって本当?
小学校3年生では「×0」の計算を初めて学習します。
ここでは、「どんな数に0をかけても答えはいつでも0になる」ことを学習します。
それに関連して、「÷0」の計算はどうなるのか?という点はおさえておきたいところです。
結論から言うと、「÷0の計算は答えがない(計算できない)」のです。それについては以下の記事で詳しく記載しています。
まとめ
ここまで、小学校低学年で学習する内容に関連する、算数の豆知識をお伝えしてきました。
小学校低学年で学習する、一見簡単だと思われる学習にも、大人でも意外と知らない疑問が隠れています。
その意外さ、面白さを、この記事で少しでもお伝えできたのなら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。